- 入学準備
新1年生の食生活準備は何をしたらいい?
生活リズムの整え方も紹介

小学校生活が始まると、多くのお子さまにとって「食の習慣」が大きなテーマになります。なかには、朝食を食べるのが苦手だったり、食べるペースがゆっくりだったりするお子さまもいるでしょう。
この記事では、朝型生活への切り替えや朝ごはんの習慣づくり、給食を意識した食べ方の工夫など、入学前に家庭でできる具体的な準備について解説します。
<目次>
小学校の食事はこう変わる!入学前に身につけておきたいこと
小学校に入学すると、子どもたちの食生活は大きく変わります。まずは、小学校での食事の特徴を知り、そのうえで入学前にどのような準備が必要なのかを押さえておくことが大切です。ここでは、入学前に身につけておきたいことについて解説します。
食事の準備や後片付けを行うこと
小学校では、給食を「自分たちで準備して、自分たちで片付ける」という流れが基本になります。机の上を片付けたり、席の向きを変えたりといった身支度を自分で行い、その後に配膳や下膳をクラス全員で分担します。
また、食前の手洗いも習慣として求められるため、入学前から家庭で「自分のことは自分でする」経験をさせておくと安心です。
時間内に食べ終えること
給食には限られた時間があり、準備から片付けまで50分程度、そのうち食事時間はだいたい15~20分程度で行われます。時間内に食べ切れない場合は、一人だけ食べ残すことになったり、途中で片付けが始まったりしてしまうことも。
入学前から「一定時間で食べ終える」ことを意識した食事練習をしておくと、学校生活にスムーズに適応しやすくなります。
好き嫌いしすぎず食べること
小学校の給食は、主食・主菜・副菜・牛乳(乳製品)・果物の5つ で構成されています。栄養面では安心ですが、好き嫌いが多いと食べられないものが増え、十分におなかを満たせないことも。
入学前から少しずつ品数を増やしたり、苦手な食材をひと口だけ試したりするなどの練習を重ねておくと、給食の時間が楽しくなりやすいでしょう。
食器を正しく使えること
給食はおかずの種類に合わせて、小皿やお椀などをいくつも使います。そのため、奥にあるお椀を自分の口元まで持っていく、スプーンやフォークを正しく持つといった基本的な食器の使い方も大切です。
特に、小学校の給食はお米が中心になるので、入学前にお箸を使えるようにしておくと安心です。完璧を目指す必要はありませんが、家庭での食事を通して少しずつ練習しておくと、自信を持って給食に臨めます。
家庭でできる!小学校入学前の食生活のポイント
先述のとおり、小学校での食生活に慣れるためには、家庭での準備が大切です。ここからは、家庭でできる小学校入学前の食生活のポイントについて解説します。
朝ごはんをしっかり食べる習慣をつける
午前中の授業に集中するためには、朝ごはんでエネルギーをしっかり補うことが欠かせません。毎日同じくらいの時間に起き、朝食をとる習慣を身につけることで、自然と生活リズムも整います。
朝食はパンやごはんだけといったシンプルなものではなく、給食のように主食・主菜・副菜を意識して、いくつかの品数をそろえると理想的です。
また、入学前後は学習の習慣を整える時期でもあります。生活リズムに合わせて学習習慣を定着させたいときは、教科書に対応した「進研ゼミ」の活用もおすすめです。家庭学習の流れと食生活の準備を並行して行うことで、学校生活にもスムーズになじめるでしょう。
時間を決めて食べ終える習慣をつける
小学校の給食は限られた時間の中で食べる必要があります。最初は30分に区切るなど、入学前から「時間を決めて食べ終える」習慣をつけておくと、給食にスムーズに適応できます。
ただし、時間内に食べ終えられなかったからといって焦らせたり叱ったりする必要はありません。「ここまで食べられたね」と前向きな声かけをしながら、少しずつ時間感覚を身につけられるよう、あたたかく見守ることが大切です。
好き嫌い・偏食を減らすよう少しずつ工夫する
給食では多くの食材が出るため、好き嫌いが多いと食べられるものが限られてしまいます。ただし、ゼロにする必要はありません。まずは「一口だけ試してみる」など、少しずつチャレンジを積み重ねることが大切です。
また、保護者のかたが好き嫌いをせず、バランスよく、楽しく食べる姿を見せることも効果的です。食事を楽しい空間にすることで、食への興味も湧くでしょう。
自分専用の箸を使い、練習をする
小学校の給食はお米が中心となるため、箸を使えるようになっておくと安心です。特に、自分専用の箸を持つと、子どもはより大切に扱い、練習への意欲も高まります。
最初から正しい持ち方を完璧に求める必要はなく、家庭で「いっしょに練習してみよう」と声をかけながら楽しく取り組むことが大切です。遊びの延長のように練習できれば、自然と正しい使い方が身についていきます。
なるべく家族全員で食事をとる
お子さまにとって食事は栄養補給の時間であると同時に、安らぎや楽しさを感じる大切な時間です。孤食よりも、家族全員で同じ食卓を囲むほうが、食べること自体への前向きな気持ちにつながります。
会話を楽しみながら食事をすることで、自然と「食べる時間=楽しい時間」と意識でき、学校の給食にもスムーズに慣れやすくなります。
食事の準備・後片付けをいっしょに行う
食事は食べるだけでなく、準備や後片付けも大切な流れのひとつです。入学前から「いっしょにお皿を並べる」「食器を台所まで運ぶ」など、お子さまにできることを任せてみましょう。
叱ってやらせるのではなく、「手伝ってくれてありがとう」「自分からできてすごいね」と褒めることがポイントです。
お弁当を作っていっしょに食べる
学校によってはお弁当を持参する場合もありますが、給食がある学校でも「お弁当で練習する」ことはとても有効です。お弁当なら見た目やサイズを工夫できるので、苦手な子も挑戦しやすくなります。
最初はひと口サイズにカットして食べやすくし、少なめの量から始めてみると、お子さまが「食べきれた!」という達成感を得やすくなります。こうした成功体験が自信につながり、給食でも「やってみよう」という前向きな気持ちを育ててくれるでしょう。
新1年生の食生活準備に関する疑問
新1年生の食生活準備には、保護者のかたが迷ったり、疑問を持ったりすることも多いものです。ここでは、よくある疑問について解説します。
食事中のテレビについて
「食事中にテレビをつけていても大丈夫?」と悩む方は多いでしょう。テレビが必ずしもNGというわけではありませんが、子どもは2つのことを同時に集中して行うのが難しく、どうしてもダラダラ食べにつながりやすい傾向があります。
まずはテレビを消して、家族で会話を楽しみながら食事をすることから始めてみましょう。食べること自体が楽しい時間だと感じられるようになれば、自然と食習慣も安定していきます。
新しい食べ物への取り組みについて
給食を意識して「入学前に新しい食べ物に慣れておいたほうがいいのでは?」と思う保護者のかたもいるでしょう。ただし、毎日のように新しい食材を出すと、お子さまにとって負担が大きくなり、食事がストレスに感じてしまうことも。
基本は、いつもの食事を楽しく食べることが一番大切です。その中で、時々新しい食材にチャレンジできれば十分です。「ちょっと挑戦してみよう」という小さな経験の積み重ねが、自信と意欲につながります。
食事の楽しさを演出する方法について
入学前の食生活準備では、お子さまが「食事は楽しい!」と思えることが何より大切です。カゴメが過去に行った「子どもの野菜摂取に関する調査」によると、「苦手なものを食べられるようになったきっかけ」として最も多かったのは、保護者からの声かけによって食への興味や理解が高まったこと(16.6%)。次いで「誰かといっしょに食べる(共食)」「栽培・収穫体験」などが多く挙げられました。
つまり、調理法で工夫するよりも、家族や友達といっしょに食卓を囲んだり、キャラクターを使って食事を楽しく演出したりする工夫のほうが効果的だということです。食事の時間が楽しいと感じられることで、「苦手なものにも挑戦してみよう」という意欲が芽生えやすくなります。
小さな成功体験が、学校生活の土台になる
入学前の食生活準備では、朝型の生活リズムを整えたり、時間内に食べ終える練習をしたりといった取り組みが大切です。食事を「楽しい」と感じられるようにすることも含めて、家庭でできる小さな工夫の積み重ねが、入学後の集中力や体力、自信につながっていきます。
7~15分の短時間設計 が特長の「進研ゼミ小学講座」やタブレット教材「チャレンジタッチ」は、朝のルーティン化とも相性がよく、家庭で無理なく学習習慣を定着させるサポートになります。食生活と学びの両面から準備を整えることで、新しい学校生活を安心してスタートできるでしょう。
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