- 入学準備
小学生の学習準備は何をするべき?
保護者ができる取り組みを解説

小学校への入学を控えるお子さまを持つ保護者の中には、「勉強についていけるか心配」「何を準備すればいいのかわからない」といった不安を感じている方も多いのではないでしょうか。新しい生活が始まるお子さまにとっても、学びのスタートを支える家庭の関わり方はとても大切です。
この記事では、小学生になる前に身につけておきたい生活習慣や、学びやすい環境づくりのポイント、そして保護者ができる具体的なサポート方法について詳しく解説します。また、お子さまが前向きに学習に取り組めるようになる工夫や、学習意欲を支えるツールとして注目されている「進研ゼミ小学講座」についても紹介します。
<目次>
小学校入学までの一般的なスケジュール
学習準備を始める前に、まずは小学校入学までの大まかなスケジュールを把握しておくことが大切です。何を、いつまでに準備すればよいのかが明確になると、学習面のサポートも計画的に進めやすくなります。生活面や身の回りの準備と合わせて、学習習慣の土台づくりも並行して行っていきましょう。
1年前:入学を意識しはじめる時期
年長になった春~夏頃は、「小学生になる」という意識を少しずつ高めていく時期です。希望があれば、入学予定の学校の説明会や見学会に参加して、学校生活の雰囲気を感じておくのもおすすめです。
自治体によっては、早めに就学時健診の案内が届く場合もあるため、情報をこまめにチェックしておくと安心です。
半年前:就学前準備が本格化する時期
秋〜冬にかけて、いよいよ本格的に就学準備を始めます。多くの自治体では、10〜12月ごろに就学時健康診断が実施されます。
また、共働き家庭の場合、学童保育の申し込み受付が始まるのもこの時期。日々の生活リズムや通学のシミュレーションなども、少しずつ取り入れておくと良いでしょう。
3〜1ヵ月前:入学直前の忙しい時期
年が明けると、入学説明会や卒園行事など、スケジュールが立て込んでくるタイミングです。学校によっては、1〜2月ごろに入学説明会が開催されます。
この時期には、文房具や上履き、体操服などの身の回りの持ち物をそろえ、名前つけや準備リストのチェックも必要になってきます。直前になって慌てないように、早めに準備に取りかかりましょう。
入学直前〜1年生の4月:いよいよ小学校生活へ
入学式を迎え、いよいよ小学校生活がスタートします。この時期は、お子さまにとっても新しい環境に少しずつ慣れていく大事な時期。学童保育や放課後の活動も始まり、家庭の生活リズムも大きく変わります。
家庭では、「今日はどうだった?」と声をかけながら、お子さまが安心して気持ちを整理できる時間をつくってあげましょう。
入学前に家庭で取り組む学習準備のポイント
小学生の学習準備において、最終的なゴールは「自分から机に向かって学習できるようになること」です。しかし、いきなりその状態を目指すのではなく、まずは生活習慣の見直しや学びやすい環境づくりといった土台を整えることが大切です。
今はまだ、じっとしていられなかったり、集中力が続かなかったりするお子さまも少なくありません。大切なのは焦らず、保護者が「いっしょに取り組んでいるよ」という姿勢を見せること。前向きに学びに向かう雰囲気をお子さまと一緒につくっていくことが、何よりの準備になります。
<家庭で取り組む学習準備のポイント>
- 学習リズムをつくる生活習慣の見直し
- 学びに集中できる環境を整える
- 「わかる・できる」の喜びを積み重ねる
学習リズムをつくる生活習慣の見直し
学習への集中力や持続力を育てるためには、生活リズムの安定が欠かせません。朝決まった時間に起きて、朝ごはんを食べ、夜は早めに寝る。そんな基本のリズムが、心と体を学びに向けやすくします。
最近では、外遊びの減少や夜遅くまでの強い光刺激(テレビ・ゲームなど)が原因で、睡眠の質が低下し、集中力が続かない子どもが増えています。しかし、姿勢の維持や心の安定にも関わる「セロトニン神経」を整えるには、日中に太陽光を浴びることと規則正しい生活が重要です。
生活習慣については、このあとも詳しく解説します。
学びに集中できる環境を整える
家庭の中に、お子さまが安心して学べる「集中できる場所」があると、学習習慣も身につきやすくなります。リビング学習でも問題ありませんが、テレビやゲームの音が近くにあると注意がそれやすくなるため、環境づくりにはひと工夫が必要です。
また、お子さま専用の小さな机や引き出しなど「自分の学習スペース」を持たせることで、「自分で学ぶ」という意識も育ちます。
「わかる・できる」の喜びを積み重ねる
学習を習慣化する上で何より大切なのは、お子さま自身が「できた!」という達成感を積み重ねていくことです。難しすぎる問題や、長時間の学習は逆効果。まずはカルタや積み木、すごろくなど取り組みやすい課題で「できた」という成功体験を重ねましょう。
ゲーム感覚で楽しく学べる教材やアプリなどを使うのもおすすめです。例えば、「進研ゼミ小学講座」のタブレット教材<チャレンジタッチ>は、学習の取り組みやすさに配慮された設計で、その日にやるべき内容を自動で提案。1回7分から始められるため、気持ちが不安定な時期でも無理なく取り組む習慣が身につきます。年長さんから使える点も大きな魅力です。
学習準備の具体的な取り組み
ひらがなや数字の読み書きといった基礎的な学力も、小学校入学前に少しずつ身につけておくことで、学習へのスムーズな移行が期待できます。ただし、保護者が「やらせる」のではなく、お子さま自身が「わかる」「やってみたい」と感じられるようにうながしていくことが大切です。
ここでは、入学前に家庭で取り組める代表的な5つの学習準備をご紹介します。
<学習準備の具体的な取り組み>
- 毎日決まった時間に机で学習する
- 時計を読めるようにする
- 数を数えられるようにする
- ひらがなの読み書きができるようにする
- 読書習慣をつける
毎日決まった時間に机で学習する
小学校では、時間割に沿って決まった時間に授業が行われます。そのため、毎日決まった時間に机に向かう習慣を家庭でも取り入れておくと、入学後のギャップが少なくなります。
最初は1日5分、10分からでもOK。「朝ごはんのあと」「夕ごはんの前」など、タイミングを決めて取り組むことで、学習習慣が自然と定着していきます。
時計を読めるようにする
「長い針が6になったら出発しよう」など、日常の中で時計を読む練習を取り入れてみましょう。特に、アナログ時計で「何時何分」と読めるようになると、小学校での時刻の授業や時間の感覚づくりにもつながります。
日常会話にさりげなく「今、何時?」と問いかけてみるのも、楽しく学べる工夫のひとつです。
数を数えられるようにする
時計の読みと連動しますが、100までの数をスムーズに数えられるようになると、入学後の足し算・引き算の学習にもスムーズに入っていけます。
「階段の段数を数える」「お菓子の数をいっしょに数える」など、生活の中に数の学びを取り入れるのがおすすめです。
ひらがなの読み書きができるようにする
自分の名前や友達・先生の名前が読めるようになると、学校生活の安心感がぐっと増します。
近年は保育園・幼稚園の就園率が高く、入学前にひらがなが読めるお子さまも増えています。ひらがなを少しずつ読めるようになってきたら、お子さまが自分で読める絵本を用意してあげるのもおすすめです。その際、「絵本が読めてすごいね」といった声かけをすることで、お子さまのやる気や学習意欲がさらに高まります。
書き方については、最初から完璧を求める必要はありません。お手本をなぞりながらゆっくり書く練習をするだけでも、「書けた!」という自信につながります。
読書習慣をつける
ひらがなが読めるようになったら、絵本や物語の読み聞かせから一歩進んで、自分で本を読む習慣をつけていくとよいでしょう。読書は語彙力や理解力を育てるだけでなく、集中力や忍耐力のトレーニングにもなります。
読書をする本は大人にとっての名作ではなく、お子さまが読みたいと感じる一冊で構いません。「最後まで読めた」「このお話、おもしろかった」といった成功体験が、次の1冊への意欲にもつながっていきます。
ここで取り上げた学習準備は、「進研ゼミ小学講座 小学1年生向け講座」で楽しみながら取り組むことができます。
「進研ゼミ小学講座 小学1年生向け講座」では、時期にあわせて入学準備特典教材を追加受講費0円でお届け。小学校入学に向けた学習準備を手軽に始めることができます。
入学までに身につけておきたい生活習慣
小学校への入学は、学びのスタートであると同時に、お子さまにとって「生活の自立」の第一歩でもあります。学習の準備というと、ひらがなや数字の練習を思い浮かべがちですが、毎日の生活をスムーズに送るための習慣づけも非常に重要です。
生活習慣とは、トイレや食事、あいさつ、身の回りの片付けなど、日常生活を自分でこなす力のこと。これらがしっかり身についていると、学校での活動や人間関係にも余裕を持って取り組むことができます。
また、「睡眠・運動・朝食をとる」といった良好な生活習慣が、学習時間の確保や学力、精神的な安定にも良い影響をもたらすことが、ベネッセ教育総合研究所が2022年に行った「子供の生活リズムと健康・学習習慣に関する調査」でも明らかになっています。
ここでは、入学前に身につけておきたい基本的な生活習慣を4つご紹介します。
<入学までに身につけておきたい生活習慣>
- 早寝早起きをできるようにする
- 箸や鉛筆を正しく持てるようにする
- 基本的なあいさつをできるようにする
- 人の話を聞けるようにする
早寝早起きをできるようにする
学校生活のリズムに合わせて、朝は7時までに起き、夜は21時前後には就寝する習慣をつけておくことが理想です。登校時間に間に合うような朝の支度や、朝食の流れも合わせて練習しておくと、入学後の慌ただしさが減り、お子さまにも余裕が生まれます。
箸や鉛筆を正しく持てるようにする
箸や鉛筆の正しい持ち方は一朝一夕では身につきません。正しい持ち方をすぐに教える必要はなく、毎日の食事やお絵かき、文字を書く遊びなどを通して、少しずつ練習していきましょう。
力を入れすぎず、自然に持てるようになることが大切です。正しい持ち方は、学習だけでなく姿勢にも影響を与えます。
基本的なあいさつをできるようにする
「おはようございます」「ありがとう」「ごめんなさい」など、基本的なあいさつを自然に言えるようにしておくことは、人間関係を築く上での大切な土台になります。家庭の中であいさつを意識して交わすようにし、日常的に習慣づけていきましょう。
人の話を聞けるようにする
授業では、先生の話をしっかり聞く力が求められます。「話の途中で口をはさまない」「相手の目を見て話を聞く」といった基本姿勢を、絵本の読み聞かせや親子の会話の中で少しずつ身につけていくことが大切です。「人の話を最後まで聞ける」力は、学習だけでなく集団生活の中でも大きな支えになります。
学習への不安を支える家庭の環境づくりには「進研ゼミ小学講座」がおすすめ
「ちゃんと勉強についていけるかな」「自分から学べるようになるだろうか」と、小学校入学の前後には、お子さまだけでなく保護者もさまざまな不安を抱えるものです。大切なのは、結果を急ぐのではなく、お子さまのペースに寄り添いながら、学びを前向きにとらえる環境を整えてあげること。
生活リズムを整え、学びの楽しさを日々の中で少しずつ積み重ねていくことで、お子さまは「やってみたい」「できた」といったポジティブな気持ちを自然と育んでいきます。
そんな成長を支える家庭の学習パートナーとして、教科書対応の「進研ゼミ小学講座」は心強い存在です。中でも、タブレット教材「チャレンジタッチ」なら、その日にやるべき学習を自動で提案。1回7分から始められるコンパクトな設計で、無理なく日々の学習習慣が身につきます。
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