- 学習法
漢字の部首の覚え方は?
辞典の使い方や効果的な学習法を解説

漢字の学習を進める上で、部首は多くの小学生がつまずきやすいポイントのひとつです。部首の役割を知り、その効果的な学習法を知ることで、漢字への理解を大きく深めることができます。
この記事では、漢字の部首の学習法や漢字辞典の使い方、楽しく学習を続けるためのアイディアなどを解説します。
<目次>
部首ってなに?漢字辞典の使い方といっしょに理解しよう
部首とは漢字を構成する部分のことで、それぞれに意味があります。部首を理解することで、効率的に漢字を覚えることができるため、その意味や使い方を見ていきましょう。
部首と漢字辞典の3つの引き方
部首とは、漢字に共通している部分であり、漢字を分類・整理するための目印のひとつです。漢字辞典には、漢字を調べるための「音訓さくいん」「部首さくいん」「総画さくいん」という3種類のさくいんがあります。これらのさくいんは、以下のように、調べたい漢字についてどんなことがわかっているかによって使い分けられます。
<漢字辞典のさくいんの使い方>
- 音訓さくいん:その漢字の読み方が1つでもわかっている場合にわかっている読みで調べる
- 部首さくいん:部首がわかる場合に利用する。部首は画数の少ない順に並んでいる
- 総画さくいん:漢字の読み方も部首もわからない場合に、自分でその漢字の総画数を正確に数えて調べる
漢字辞典を習慣的に使うことで、漢字の読み方や部首に自然と慣れることができます。
部首は「名前と意味」で覚えやすくなる
漢字には「へん」「つくり」「かんむり」「たれ」といったさまざまな部首の種類があります。また、部首は、漢字の意味と関係する場合が多くあります。例えば、「へん」の一つである「さんずい」は「水」に関係する漢字に多く用いられます。
また、同じく「へん」の一つである「りっしんべん」は人の心情や気持ちに関係する漢字、「かんむり」の一つである「くさかんむり」は植物に関係する漢字で多く見られます。それぞれの部首の名前と形と意味を合わせて確認すると、漢字の意味を推測することができるので、いくつかの漢字を関連づけながら覚えられるようになります。
ひたすら書くことで暗記しがちな漢字学習も、「進研ゼミ小学講座」では、意味や成り立ちから理解でき、漢字力だけでなく国語の文章読解力や記述力アップなどにつながります。また、お子さま一人ひとりのペースに合わせた個別カリキュラムにより、毎日コツコツ続けたくなる工夫が盛りだくさんです。
どうやって覚える?部首の学習法
部首はただ丸暗記するよりも、漢字を書くときに種類を意識したり、部首が表す意味といっしょに覚えたりすることで、知識がつながって理解が深まります。ここでは、小学生に効果的な学習法を紹介します。
普段から「漢字+部首」を意識する
日頃から、書ける字はひらがなを使わず漢字で書くように心がけ、その漢字の部首は何かを考えるようにします。また、わからない漢字が出てきたときにはその都度、漢字辞典を引くようにし、漢字の部首が何かを確認する習慣をつけておきましょう。部首を確認することを習慣にできれば、自然と部首の知識が身につきます。
意味とセットで覚えると定着しやすい
漢字の部首が表す意味を合わせて確認することは、漢字の定着に非常に効果的です。例えば、「りっしんべん」は、人の心情や気持ちに関係するという意味をもつため、感情や心に関する漢字が多いと考えられます。あてはまるのは、「快」「情」などの漢字です。
また、「さんずい」は「水」に関係する漢字に多く用いられ、「海」「池」「波」「河」といった漢字が挙げられます。ほかにも「くさかんむり」は、植物に関連する漢字の「花」「草」「菜」に用いられるなど、部首がもつ意味と漢字を結びつけて覚えることで、頭に入りやすくなるでしょう。
楽しく続けるコツ!ゲームや工夫で部首を身近に
部首を知ることは、漢字を覚えるための大切なステップですが、単純な暗記だけでは難しい場面もあるでしょう。ここでは、ゲームによって知識を深める方法や、書き取りのコツなど、楽しく効率的に学習を進める具体的なアイディアを紹介します。
カードゲームで部首の知識を深める
漢字学習は、くりかえし取り組むことが大切ですが、単調なドリルだけでは飽きやすいものです。そこで、カードゲームを取り入れることで、部首と意味の結びつきを楽しく学べます。
例えば、正しい「へん」に漢字のパーツを合わせて楽しむ「漢字合わせカードゲーム」で遊んでみましょう。画用紙を3cm×6cmに切り抜いたカードをたくさん用意し、2枚のカードを左右に並べて置ける「カード置き場」も作ります。
切り抜いたカードに、「さんずい」「きへん」「にんべん」など漢字の左側にくる「へん」を書いてください。残ったカードには、「へん」の右側になる部分を書いて、へんの数よりもたくさん用意します。これで使うカードの作成は完了です。
<漢字合わせカードゲームの遊び方>
- 「カード置き場」をプレイヤーの中心に置き、「へん」を書いたカードは表にして「カード置き場」外側の左に並べてセット。右側の部分になるカードはシャッフルし、すべて裏返して「カード置き場」外側の右にまとめて置く
- プレイヤーのうち1人が右側の部分になるカードをめくり、「カード置き場」の右に置く
- 右側の部分のカードに合う「へん」のカードを、プレイヤーが早い者勝ちで選ぶ
- 合体した漢字を正しく読めた場合、右側の部分カードを獲得(例:右側の部分カードが「主」であれば、左に「木へん」を置いて、「柱=はしら」と読めればOK)
- 最後に、獲得した右側の部分カードが一番多い人が勝ち
このゲームでは、同じ右側の部分に対して、異なる「へん」を組み合わせて複数の漢字を作れる楽しさもあります。例えば、にんべんに「主」で「住」、きへんに「主」で「柱」などの組み合わせです。
また、答えを声に出して言うことで、読み方も覚えることができます。ゲームの際には近くに漢字辞典を置いて、わからない漢字は調べながら遊んでみるのもいいでしょう。
書き取りは「短く集中」が効果的
漢字の書き取りは、何十回と書くことが必ずしも覚えることにつながるわけではありません。むしろ、ノートを埋めることが目的となり、作業化してしまうおそれがあります。
効果的なのは、3~5回程度の少ない回数で、トメやハネ、部首などを意識しながら集中して書き取りに取り組むことです。特に小学校低学年で小さなマスに書くのが苦手な場合は、大きな紙や漢字ノートのマスを複数組み合わせた大きなスペースに書くことで、のびのびと練習できます。
また、書いた漢字を細かく指摘されるのが苦手なお子さまには、お手本と自分の漢字を比べさせて、間違い探しのように違いを見つけさせるのがおすすめです。自分で間違いに気づくことで、自主的に学習を続けやすくなります。
漢字の学習も楽しく取り組める「進研ゼミ小学講座」がおすすめ
漢字の学習は、国語の土台となる重要な学習です。しかし、覚えることも多く、苦手意識をもつお子さまも少なくありません。
「進研ゼミ小学講座」のタブレット教材「チャレンジタッチ」は、漢字の書き順、読み方、意味まで一貫して学べるのが特長です。タッチペンを使って紙に書くのと同じような感覚で書きながら学ぶことができ、お手本と自分の書いた字を見比べながら学習できます。また、自動採点機能によって間違った部分はその場で確認でき、もう一度解き直すことで学習の定着を図ることができます。
お子さまの漢字をはじめとした国語の学習をサポートし、自信と学ぶ意欲を育むために、「チャレンジタッチ」をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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