• 学習法
  • 述語

述語とは?
小学生にわかりやすく教える方法や修飾語との違いを解説

国語の学習でつまずきやすいポイントのひとつに「述語」があります。主語との関係や修飾語との違いがわかりにくく、正しく理解できないままになってしまうケースも少なくありません。

この記事では、述語の基本的な意味や役割、主語や修飾語との見分け方、また、述語について小学生にわかりやすく教える工夫について解説します。お子さまの国語の学習に不安を感じている保護者のかたは、ぜひ参考にしてください。

「わかる」「解ける」を体験!
無料体験教材と
資料をお届けします。

送付資料 イメージ
送付資料 イメージ

「わかる」「解ける」を体験!
無料体験教材と資料をお届けします。

述語とは?まずは役割を知ろう

述語とは、文の中で主語の動作や作用、性質、状態を表す言葉です。文は主に、主語、述語、修飾語で成り立っています。述語は、主語について「どうする」「どんなだ」「何だ」などを説明します。

■述語は主語について「どうする」「どんなだ」「何だ」を説明する

主語と述語の関係を表す例文

<例文>
ねこが(主語・何が)/元気に(修飾語・どのように)/鳴く(述語・どうする)
ハヤトが(主語・だれが)/校庭で(修飾語・どこで)/遊ぶ(述語・どうする)
弟は(主語・だれは)/いつも(修飾語・どのくらい)/明るい(述語・どんなだ)
夏は(主語・何は)/暑い(修飾語・どんな)/きせつだ(述語・何だ)

主語とは?

主語は、「だれが(は)」「何が(は)」にあたる言葉です。主語を見つけるときは、「~は」「~が」「~も」がついている言葉に注目して、述語と意味がつながるかを確認しましょう。主語は文のはじめだけでなく、途中にでてくることもあります。

<例文>
部屋に入ってくるなり、妹がぼくに話しかけてきた。(主語・妹が)

修飾語とは?

修飾語とは、文の意味をくわしくする言葉です。「どんな」「どのくらい」「いつ」「どこの」「だれに」「何(どこ)を」「だれ(何)の」「どのように」など、いろいろな言葉で文をくわしくします。修飾語を見つけるには、まずは主語と述語を見つけます。主語と述語のどちらでもない部分が修飾語です。

日本語では述語は多くの場合文末にある

日本語の文では、述語は多くの場合文末にあります。お子さまに「述語はどれ?」と聞かれたら、「まずは、文の終わりを探してみよう」と声をかけてみてください。

<例文>
お父さんが車で私を迎えにきた。(述語・きた)
先生が買ったバナナが机の上にある。(述語・ある)

一見、文の途中にある「迎えに」や「買った」が、主語の動作を表しているようにも見えますが、述語は「きた」と「ある」です。「お父さんが(主語)/きた(述語)」「バナナが(主語)/ある(述語)」というように、主語と述語の関係を見つけるとわかりやすくなります

述語が文末にない例外としては、倒置法(言葉の順番を入れ替えて印象を強める表現法)や、会話文などで述語が省略される場合があります。

<倒置法の例文>
美しいね、今晩の月は。(主語・月は/述語・美しいね)

<省略の例文>
学校はいつから?(主語・学校は/述語の「始まるの?」が省略されている)

「進研ゼミ小学講座」のタブレット教材「チャレンジタッチ」の主語、述語、修飾語を見つける問題では、文の組み立てを図にしてわかりやすく解説するなど、述語の理解に役立つ工夫があります。また、タブレットがお子さまの学習履歴から苦手な問題を自動でピックアップしてくれるため、効率良くくり返し学習できます。

「わかる」「解ける」を体験!
無料体験教材と
資料をお届けします。

送付資料 イメージ
送付資料 イメージ

「わかる」「解ける」を体験!
無料体験教材と資料をお届けします。

述語と修飾語を見分けるポイント

文の中の述語を見つける問題では、述語と修飾語の違いがわからず、まちがえてしまうケースが多いようです。ここでは、述語と修飾語を見分けるポイントを確認しておきましょう。

<述語と修飾語の見分け方>

  • 先に主語と述語を見つける
  • 主語と述語以外の言葉が何を表しているかを考える
  • 修飾語のはたらきをとらえる

先に主語と述語を見つける

述語と修飾語を見分けるには、文の組み立ての基本となる主語と述語を見つけるのがポイントです。まず、文末に着目して述語を見つけます。そして、その動作に対応する主語を見つけます。

例文:ねこが元気に鳴く

<例文>
「ねこが元気に鳴く。」

<解説>
文末に注目すると「鳴く」が述語です。泣いているのは何かを考えると、「ねこが」が主語だとわかります。

主語と述語以外の言葉が何を表しているかを考える

修飾語を見つけるには、主語と述語以外の言葉が、修飾語の性質に当てはまるかどうかを考えます。修飾語は、ほかの言葉をくわしくする言葉です。

例文:ねこが元気に鳴く

<例文>
「ねこが元気に鳴く。」

<解説>
主語・述語の関係になっている、「ねこが」と「鳴く」のほかに、「元気に」という言葉があります。これは、ねこがどのように鳴いているのかをくわしく説明する言葉です。ほかの言葉をくわしく説明する性質があるので、「元気に」は修飾語だとわかります。

修飾語のはたらきをとらえる

修飾語は、小学生の国語の中でもつまずきやすい単元のひとつです。理由として、主語や述語とちがい、一つの文の中で複数の修飾語が使われていることが考えられます。述語と修飾語の区別をしっかりつけられるよう、修飾語についての理解を深めておきましょう。

■修飾語は文の意味をくわしくする言葉

修飾語は文の意味をくわしくする

<例文>
「赤い金魚がゆっくり泳ぐ。」

<解説>
主語・述語の関係になっているのは、「金魚が(主語)」と「泳ぐ(述語)」です。修飾語の「赤い」は主語について、どんな色の金魚なのかくわしくしています。修飾語の「ゆっくり」は述語について、どのように泳いでいるのかをくわしくしています。

■1つの言葉を複数の修飾語がくわしくする・修飾語が修飾語をくわしくすることもある

1つの言葉を複数の修飾語がくわしくする、修飾語が修飾語をくわしくすることもある

なお、1つの言葉に複数の修飾語がついたり、修飾語が修飾語をくわしく説明したりすることがあります。こうした文の組み立てが、修飾語を見つけにくくしている要因ですが、今まで学習してきたように「主語と述語を探す」「くわしく説明している言葉か?を考える」の順に考えていけば大丈夫です。

<例文>
「昨日ハヤトは公園で遊んだ。」

<解説>
主語と述語の関係になっているのは、「ハヤトは(主語)」と「遊んだ(述語)」です。修飾語の「昨日」はいつ遊んだのかをくわしくしていて、「公園で」はどこで遊んだのかをくわしくしています。どちらも述語の「遊んだ」をくわしくする修飾語です。

<例文>
「ハヤトがおいしいカレーを食べる。」

<解説>
主語と述語の関係になっているのは、「ハヤトが(主語)」と「食べる(述語)」です。修飾語の「カレーを」は述語の「食べる」について、何を食べたのかをくわしくしています。修飾語の「おいしい」は、修飾語の「カレーを」がどんなカレーなのかくわしくしています。修飾語が修飾語をくわしくするパターンです。

国語学習の土台づくりには「進研ゼミ小学講座」がおすすめ

述語の役割や、主語・修飾語との違いを理解して、文の組み立てを意識して読めるようになると、長文の物語や説明文の内容も正しく読み取ることができます。ただし、一度理解しても時間が経つと忘れてしまうこともあるため、大切なのはくり返し練習して、知識を定着させることです。

「進研ゼミ小学講座」のタブレット教材「チャレンジタッチ」なら、主語や述語、修飾語を見つける問題にゲーム感覚で楽しく取り組むことができます。また、まちがえた直後に解き直しができるため、理解がその場で深まるのが特長です。短い時間でも集中して取り組める設計で、お子さまが毎日コツコツ続けやすい工夫がたくさん詰まっています。
家庭学習の習慣づけにもつながる「進研ゼミ小学講座」で、国語力アップを目指しましょう。

  • ここでご紹介している教材・サービスは2025年9月現在の情報です。教材ラインナップ・デザイン・名称・内容・お届け月などは変わることがあります。
記事一覧へ戻る

キーワードで探す

カテゴリ

タグ

記事一覧へ戻る

よくあるご質問

述語とは何かを小学生にわかりやすく伝えるにはどうしたらいいですか?
述語とは、文の中で主語の動作や作用、性質、状態を表す言葉です。述語は主語について「どうする」「どんなだ」「何だ」を説明します。日本語では述語は基本的に文末にあるので、お子さまに「述語はどれ?」と聞かれたら「まずは文の終わりを見てみよう」と教えればわかりやすいでしょう。
述語と修飾語の見分け方のコツはありますか?
述語と修飾語を見分けるには、まずは主語と述語を見つけましょう。まず、文末に着目して述語を見つけます。そして、その動作に対応する主語を見つけます。主語と述語以外の言葉に、そのほかの言葉をくわしくするという性質があれば、それが修飾語です。
述語と修飾語の違いがわからないときはどうしたらいいですか?
修飾語は小学生の国語の中でもつまずきやすい単元のひとつです。述語との違いがわかるようになるために、まずは修飾語のはたらきについてしっかり理解しておきましょう。修飾語は主語や述語をくわしくするだけでなく、修飾語が修飾語をくわしくする場合もあります。また、1つの言葉を複数の修飾語がくわしくしていることもあります。

入会の
お申し込み