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中学受験の理科の勉強法は?
出題傾向や家庭学習のポイントを解説

中学受験の理科の勉強は、算数や国語と比べて後回しにしてしまうご家庭も少なくありません。しかし理科は、出題傾向に合わせた勉強法で着実に学習することで、得点アップが期待できる教科です。

この記事では、中学受験の理科における基本的な受験対策や出題傾向、物理・化学・生物・地学の分野別の勉強法のほか、ご家庭で取り組める学習のポイントについても解説します。

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私立の中学受験「理科」の出題傾向と問われる力

中学受験の試験は、私立校と公立校で内容に大きな違いがあります。私立の中学受験の理科が小学校の授業と大きく異なるのは、求められる知識の細かさです。例えば、小学校では「昆虫の体は頭部・胸部・腹部からなる」という理解で十分ですが、中学受験では羽の形状や脚の生え方についても、人に説明できるレベルの知識が必要になります。

しかし、知識量だけで受験対策することは難しく、たくさんの知識を自分なりに整理して理解する必要があります。知識を関連づけて、使いこなせるようになることが重要です。

私立の中学受験「理科」の出題傾向

私立の中学受験の理科で出題されるのは、物理・化学・生物・地学のそれぞれの領域から知識を問う「知識問題」と、知識だけでは解けない「思考問題」です。思考問題では、実験結果のグラフなどの内容を整理して、そこから結論を出すプロセスを導き出せるか試される問題もあります。難関校ほど、思考力を問う問題が多くなります。

私立の中学受験「理科」で問われる力

私立の中学受験では、「知識問題」では幅広く深い知識が求められます。また、「思考問題」では、実験を暗記するのではなく、実験結果から自分で事実を考察する力が求められます。

公立の中学受検「理科」の出題傾向と問われる力

公立中高一貫校で行われる適性検査の問題は、各教科の問題のほとんどが文章題で、教科ごとに分かれておらず、出題の順番もばらばらです。そのため、どの問題でどの教科のどのような知識を使えばいいのか、お子さまが自分で導き出すことが重要です。

公立中高一貫校は適性検査が選抜材料となるので「受検」としています

公立の中学受検「理科」の出題傾向

公立の中学受検では、会話文や資料から読み取れる状況に対して、自分がもっている理科分野の知識を活用して考える問題が多く出題されます。例えば、自転車をとめたときにできる影の動きと、会話の情報の文章をもとに、自転車をとめた場所を特定するなどの問題です。太陽の動きと影の知識を使って解答します。

公立の中学受検「理科」で問われる力

例えば上記の問題では、「太陽の動きと影の知識が使える」と自分で気づく必要があるように、公立の中学受検では、情報を整理して答えを導き出す問題が出題されます。知識を引き出す力、知識を応用する力などが問われます。

中学受験「理科」のおすすめ勉強法

中学受験の理科で増加しているのが、知識だけでは解けない「思考問題」です。思考問題に対応するには、幅広く深い知識に加えて、実験結果や観察内容から規則性を見つけ出す考察力、そして知識を応用する力を育てることが重要です。

具体的には、学習テーマごとに「予想→実験・観察→考察→考え方の整理」という流れで勉強することが効果的です。このプロセスをくり返すことで、単なる暗記にとどまらない考察力が養われます。

また、幅広く深い知識を定着させるには、日常生活での現象と結びつけたり、知識どうしのつながりを整理したりするほか、図やイラスト、動画など視覚的な刺激とともに楽しく定着させることも有効です。

「進研ゼミ小学講座」の有料オプション講座「考える力・プラス 中学受験講座」は、写真やイラストが豊富な誌面で、まるで実験・観察をしているような学習が可能です。自分で考察して、納得したところで問題演習に進めるので、考察力の向上や知識の定着に役立ちます。思考問題の動画の授業や、入試で問われる形の問題演習もあり、中学受験の本番で生きる力が身につきます。

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中学受験「理科」の分野別勉強法

中学受験の理科には、物理・化学・生物・地学の4つの分野があります。それぞれの分野で扱うテーマや問題の特徴が異なるため、分野ごとに勉強法を工夫することが効果的です。ここでは、分野別のおすすめの勉強法を紹介します。

<中学受験「理科」の分野別勉強法>

  • 物理の勉強法
  • 化学の勉強法
  • 生物の勉強法
  • 地学の勉強法

【中学受験】物理の勉強法

物理では、「ものの運動」「音と光」「てこのつり合い」「電流」「熱の伝わり方」など、目に見えない事象を扱う単元が多いため、苦手意識をもつ子どもが少なくありません。

理解を深めるためには、図解の多い教材を活用し、事象をイメージしやすくすることが大切です。基礎的な定義や法則を学んだら、同じパターンで解ける問題をくり返し練習し、「これを求めるときはこの手順を使う」と手法を定着させましょう。

【中学受験】化学の勉強法

化学では、「水の状態変化」「水溶液の性質」「気体」「燃焼」など、実験を題材にした問題が多く出題されます。実験器具の使い方や手順を問う問題もあるため、写真や図で実験の過程が解説されている教材を使って視覚的に理解を深めることが有効です。

また、計算問題も多く出題されます。苦手な場合は、物理の勉強法と同様に、同じパターンで解ける問題をくり返し練習し、求めたいものと公式を結びつけて覚えることが効果的です。

【中学受験】生物の勉強法

生物では、「人体」「植物」「種子と発芽」「昆虫」「食物連鎖」などを扱い、知識を問う問題が多く出題されます。知識量が多いため「覚えきれない」と思う子どもも多いでしょう。写真や図を使って視覚的に覚えると定着しやすいので、視覚的な要素が多い教材での勉強がおすすめです。

知識の定着には、関連するものをまとめて覚えたり、似ているものを比較して整理したりすることが効果的です。図や表に書かれていることをセットで覚えるなど、ある程度のまとまりで覚えるようにしましょう。

【中学受験】地学の勉強法

地学では、「太陽の動き」「日食・月食」「星と星座」「地球と宇宙」「天気と気象」などの問題が出題されます。生物と同様に知識問題が多いため、写真や図とセットで覚えることが効果的です。特に地学は天体に関するテーマが多いので、関連づけて覚えておくといいでしょう。

中学受験「理科」の家庭学習のポイントは?

理科は、観察や実験を通じて自然現象を理解し、科学的思考を育む教科です。科学的思考には、問題を多く解くだけではなく、「なぜこうなるのか」「こうしたらどうなるのか」と考察する過程が欠かせません。家庭学習においても、考察の過程を大切にしてみましょう。

特に受験勉強が本格化する前の小学校3~4年生ごろは、実体験を通じて理科への興味を高めるのがおすすめです。体験から得た知識は記憶に残りやすく、中学受験に向けた知識の土台作りに役立ちます。

■理科の家庭学習の実体験例

分野 実体験例
生物(植物) 公園で草花を観察する/ミニトマトなど植物を育てて成長を観察する
地学(天体) 晴れた夜に星空を観察し星座や星の動きを確認する/月の満ち欠けを見る
化学(溶解) 砂糖や塩を水に溶かして温度との関係を調べる/氷の状態変化を観察する
物理(音) 糸電話で音の伝わりを確認する/雷の音を聞いて音の速度から距離を考えてみる

また、ご家庭での声かけも重要です。例えば「どうしてそう考えたの?」と問いかけ、お子さま自身に説明させることで、思考の筋道を立てる練習になります。説明することは、知識の定着だけでなく、思考力の強化にもつながります。

中学受験の理科は4つの分野ごとに勉強法を変えてみよう

中学受験の理科で得点を伸ばすためには、出題傾向や求められる力を理解したうえで、物理・化学・生物・地学の4分野をバランスよく学習することが大切です。分野ごとに学び方を工夫することで、効率的に知識を定着させ、考察力や応用力も高められるでしょう。

お子さまの受験勉強をどのようにサポートしたらいいか迷うときは、学習意欲を引き出す工夫が満載の「進研ゼミ小学講座」がおすすめです。有料オプション講座として、小学4~6年生向けの「考える力・プラス 中学受験講座」もあります。短時間で無理なく継続できる「進研ゼミ小学講座」で、中学受験の勉強を始めてみてはいかがでしょうか。

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よくあるご質問

中学受験での理科の出題傾向はどのようになっていますか?
私立校では、知識問題と思考問題の両方が出題されます。難関校では、思考力を問う問題が多くなる傾向があります。一方、公立中高一貫校の適性検査では、文章や資料から状況を読み取り、理科の知識を活用して答えを導く問題が中心です。
中学受験に向けて理科のおすすめの勉強法はありますか?
知識のインプットに加えて、実験・観察を通じた考察の練習を取り入れることが大切です。学習テーマごとに「予想→実験・観察→考察→整理」という流れで学ぶと、考察力が育ちます。また、図解や写真など視覚的な要素が多い教材を活用すると、理解しやすく効果的です。
中学受験に向けた理科の学習で、家庭ではどのような対策ができますか?
ご家庭では、身近な現象をいっしょに観察したり、「なぜそうなるのか?」と問いかけて考えたりすることが有効です。実体験を通じて得た知識は定着しやすく、理科への興味を育てます。なぜそう考えたのか説明する習慣をつけると、思考力の向上にもつながります。

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