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小学生の1日のスケジュールから考える学力定着と家庭学習のヒント

小学校に入学すると、お子さまの生活リズムは大きく変わります。朝の早起きや45分間の授業、給食や下校後の時間など、規則正しいスケジュールの中で毎日を過ごすようになります。保護者のかたにとっても、「学校ではどんなふうに過ごしているのか」「家ではどんなサポートができるのか」「新しい学年では何時頃に帰ってくるのか」と気になることは多いのではないでしょうか。
この記事では、小学生の1日の過ごし方について、学年ごとの違いに注目しながら詳しく解説します。また、学力をしっかりと定着させるための家庭学習の工夫や、学習習慣を自然に身につけるためにおすすめの「進研ゼミ小学講座」のタブレット教材「チャレンジタッチ」も紹介します。
<目次>
学習を定着させるために、小学生の1日のスケジュールを把握しよう
学力を伸ばすには、まず毎日の生活リズムを理解することが大切です。ここでは、小学生の一般的な1日の流れを時系列で紹介し、家庭学習の時間をどう確保すべきか考えるヒントをお届けします。
起床・登校(6時30分〜8時20分頃)
朝、決まった時間に起きて自分で身支度をし、しっかりと朝食をとり、遅刻をしないように登校するには、生活習慣の定着が必要です。
また、農林水産省が発表した「令和元年度食育白書」(2020年)によると、毎日朝食を食べるお子さまほど、学力調査の平均正答率が高い傾向にあることがわかりました。忙しい朝でも余裕をもって朝食をとることが大切です。
午前中の授業(8時20分〜12時頃)
学校によって定められている登校時間はさまざまですが、おおむね8時から8時30分頃とされています。学校が指定している登校時間に間に合うよう、ご家庭での配慮が必要です。
小学校の授業は、1コマ45分が基本です。細かな時間の設定は学校によって異なりますが、午前中には通常4時間目まで授業が行われます。
給食(12時〜13時頃)
小学校の1日の流れの中で、給食の時間は基本的に午前の授業を終えた後の12時過ぎから始まります。現在は時間内に食べ終わらないからといって一人残って食べることを強制されることは少ないようです。
しかし、好き嫌いを減らしたり、自分がどのくらいの量を食べられるのかを把握したりすることは、食習慣を整えるうえで重要です。普段の食事から、さまざまな食べ物を試す練習をすると良いでしょう。
午後の授業と下校(13時〜15時30分頃)
給食をはさんで午後の授業が行われます。学年やスケジュールによって5時間目または6時間目がある場合があり、日によって下校時間も異なる場合があります。
<学年ごとの下校の目安>
- 1年生:4時間授業の場合は12時頃、5時間授業の場合は14時〜14時半頃に授業終了
- 2~3年生:5時間授業の場合は14時〜14時半頃、6時間授業の場合は15時15分頃に授業終了
- 4~6年生:6時間授業の場合は15時15分頃に授業終了
放課後〜就寝(15:00〜21:00頃)
下校時間は学年によってさまざまですが、おおよそ14〜15時頃です。ご家庭によっては、放課後に学童で過ごしたり、習い事や塾などの予定が入ったりすることもあるでしょう。
帰宅後は、夕飯やお風呂に入ったり余暇を過ごしたりし、宿題や家庭学習も済ませ、次の日の準備をして就寝します。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」によると、小学生に必要な睡眠時間は9〜12時間です。小学生のうちは遅くとも21時頃の就寝を目標に、生活リズムを整えることが重要です。
低学年と高学年で大違い!学年別に見る授業と家庭学習のポイント
小学校では、学年が上がるごとに授業時間や教科内容が大きく変化していきます。特に3年生以降は新しい教科が加わり、お子さまにかかる負担も増えるため、家庭でのサポートのあり方も変わってきます。
ここからは学年別に、授業と家庭学習のポイントを整理して見ていきましょう。
<学年別の授業と家庭学習のポイント>
1年生の授業と家庭学習のポイント
2年生の授業と家庭学習のポイント
3年生の授業と家庭学習のポイント
4年生の授業と家庭学習のポイント
5年生の授業と家庭学習のポイント
6年生の授業と家庭学習のポイント
1年生の授業と家庭学習のポイント
小学1年生は、授業数が少なく、小学校生活に慣れることが最優先の時期です。週4日は5時間授業、1日は4時間授業という構成が多く、1週間の授業数は約24コマです。
最初は授業そのものに集中するのも大変なので、家庭学習は「毎日机に向かう」ことから始めましょう。短時間でもよいので、「学校から帰ったら」「夕方になったら」など、勉強のタイミングを決めることで習慣化しやすくなります。最初から成果を求めず、学習を楽しむ雰囲気づくりが大切です。
2年生の授業と家庭学習のポイント
2年生では、算数の授業が増え、ほぼ毎日学ぶようになります。九九やわり算といった基礎が中心となるため、この時期の学習が後に大きく影響します。
宿題を中心に、家庭でも毎日少しずつ学習に取り組む習慣をつけましょう。「時間を計って5分で解いてみよう」「できたらカレンダーに◯をつけよう」など、簡単なルールを設ければ、負担を抑えながら継続できます。
3年生の授業と家庭学習のポイント
3年生になると「社会」「理科」「外国語活動」など新たな教科が加わり、授業数が一気に増えます。週28コマ程度となり、学習内容も幅広くなっていきます。
この急な変化に戸惑うお子さまも多いため、保護者のかたのサポートがより重要になります。宿題だけでなく、その日に習った内容を簡単に振り返る時間をつくると、知識の定着につながります。
4年生の授業と家庭学習のポイント
4年生では授業時間がさらに増え、週29コマ程度となります。クラブ活動が始まるのもこの学年の特徴で、学校生活の中で自分の興味を広げる機会が増えます。
一方で、授業の内容も難しくなり、知識量も多くなるため、家庭学習では「その日の復習」を意識することが重要です。保護者のかたからの声かけは最低限にとどめ、お子さま自身が自分のペースで取り組めるよう見守る姿勢が求められます。
5年生の授業と家庭学習のポイント
5年生では「家庭科」が新しく加わり、「外国語活動」も教科として扱われるようになります。また、「委員会活動」も本格的に始まり、高学年としての自覚が求められるようになります。
家庭学習では、わからなかった部分をその日のうちに振り返る「復習」が中心です。日々の積み重ねが中学校での学習にもつながるため、短時間でも継続的な復習の習慣を意識しましょう。
6年生の授業と家庭学習のポイント
6年生は、授業数自体に大きな変化はありませんが、学校行事や委員会での役割など、最上級生としての責任が増えてきます。特に卒業が近づく年度後半は忙しく、家庭学習の時間が取りにくくなることもあります。
この時期は、学習の総まとめや中学への準備も意識した家庭学習が必要です。苦手な単元をそのままにせず、基本に戻ってしっかり復習する姿勢を家庭でもサポートしましょう。
家庭学習で学力を定着させるポイント
学力を安定して伸ばすには、学校での授業だけでなく、家庭での学習習慣が大きなカギです。特に小学生のうちは、勉強に対する意識や習慣づけの基盤を家庭でどう育てるかが、今後の学びに直結します。
ここでは、無理なく学習習慣を定着させるために保護者のかたがおさえておきたいポイントを紹介します。
<家庭学習で学力を定着させるポイント>
学習意欲を高める声かけをする
学年別に家庭学習の目標をつくる
家庭学習を習慣化できる仕組みをつくる
最適な学習環境を整える
宿題と家庭学習の両立を目指す
学習意欲を高める声かけをする
お子さまが「自分から勉強したい」と思えるようになるには、保護者のかたからの声かけが大きく影響します。ただ「勉強しなさい」と言うのではなく、学習の意味や楽しさを伝えることが大切です。
例えば、「かけ算を知っていると買い物で得ができるね」や、「英語を話せると外国の人とも話せるよ」といった日常に結びつけた例を伝えると、学ぶことの意味を実感しやすくなります。
また、お子さまが興味をもてる教材や動画、タイムアタックやごほうびシールなどの工夫も、やる気を引き出す手助けになります。家庭の中で、学びがポジティブに受け取られる環境をつくると、意欲の土台になります。
学年別に家庭学習の目標をつくる
学年によって、家庭学習の目的や取り組み方は変わります。家庭での学習の目的を学年に応じて調整すると、学力の定着につながります。
1年生から3年生の低学年では、まず机に向かう習慣をつけることが一番の目標です。最初はお絵描きや読書でもかまいません。時間や場所を決めて学習の「型」を身につけましょう。
一方、4年生から6年生の高学年では、授業の内容も増え難しくなるため、「復習」に重点を置くことが必要です。その日のうちに振り返りをする習慣をつけることで、学んだことを確実に定着させることができます。
家庭学習を習慣化できる仕組みをつくる
勉強の習慣は、生活の中に自然に組み込むことで定着しやすくなります。例えば、「夕食前の15分は勉強の時間」と決めるだけでも、取り組みやすくなります。
学習内容は、得意な教科から始めて自信をつけるのも効果的です。一方で苦手な教科は、ドリルをする際にタイマーを使う、パズルを取り入れるなど、ゲーム感覚を加えて工夫すると続けやすくなります。
また、小さな目標を立てて、それを達成できたことをしっかり褒めると、お子さまのやる気を育てます。「やったね」「毎日続けてえらいね」といった声かけが、継続の原動力になるでしょう。
最適な学習環境を整える
学習習慣を支えるのは、毎日学習をする場所の環境です。お子さまが集中しやすいよう、テレビやおもちゃなど気が散るものを視界に入れない工夫が必要です。
最近では、リビングでの学習も注目されています。保護者のかたの目が届きやすく、わからないときにすぐ声をかけられる安心感があるため、特に低学年のうちはリビング学習が効果的です。
また、保護者のかたご自身も本を読んだり、資格の勉強をしたりと、一緒に机に向かう姿を見せると、自然と学ぶ姿勢がお子さまにも伝わるかもしれません。
宿題と家庭学習の両立を目指す
学校の宿題と家庭学習は、どちらか一方ではなく、両立することで学力向上につながります。宿題は授業の理解を深める復習、自主学習は苦手克服や応用力の強化に役立ちます。
「進研ゼミ小学講座」のタブレット教材「チャレンジタッチ」は、こうした家庭学習のサポートにも活用できます。タブレットがお子さまの学習状況に合わせて取り組みレッスンを提示するので、その日のやることを迷わずスタート。自動採点やとき直し機能を使いながらお子さまのペースで学びやすいのが特長です。
「進研ゼミ小学講座」のタブレット教材「チャレンジタッチ」なら学習習慣が自然と身につく
家庭学習を毎日続けるためには、お子さまが「やりたい」と思える仕組みが必要です。紙の教材ではなかなか続かなかったというお子さまでも、お子さまのやる気を引き出す仕組みの多いタブレット型の学習法なら、意欲的に取り組めるきっかけになるかもしれません。
「進研ゼミ小学講座」のタブレット教材「チャレンジタッチ」は、そんな家庭学習の課題に応える仕組みが整ったタブレット型の学習教材です。学年や時期に関係なく、どのタイミングでも始めやすく、お子さまの学びを無理なくサポートできます。「チャレンジタッチ」の主な特長は次のとおりです。
<「チャレンジタッチ」の主な特長>
楽しく学べる仕組みが盛りだくさん
個別最適化と手厚いサポート
安心できる受講システムと環境
楽しく学べる仕組みが盛りだくさん
お子さまにとって
「楽しい」という気持ちは、学習を継続するうえで何よりも大切
です。「チャレンジタッチ」では、アニメーション解説やゲーム形式の問題、読書コンテンツなどを取り入れ、自然と学習に向かえる工夫がされています。例えば、1000冊以上の名作を受講費内で読める「まなびライブラリー」や、学習の頑張りに応じてポイントがもらえる努力賞など、お子さまが「またやりたい」と思える仕掛けが充実しています。こうした体験が積み重なることで、学習そのものがポジティブな習慣になるはずです。
個別最適化と手厚いサポート
学習内容が一人ひとりに合っていることも、継続のカギです。「チャレンジタッチ」では、学習の進み具合や正答率を分析し、自動でカリキュラムを調整してくれます。
さらに、タブレットから提出できる「赤ペン先生の問題」では、一人ひとりに担任としてつく「赤ペン先生」から丁寧な添削が受けられます。年3回の実力診断テストもあり、理解度を客観的に把握できるのも安心です。苦手な単元は自動的にさかのぼり学習が提案されるため、「わからないまま」にせず、つまずきを防ぐ設計になっています。
「赤ペン先生」「赤ペン」は(株)ベネッセコーポレーションの登録商標です。
安心できる受講システムと環境
「チャレンジタッチ」は、保護者のかたにとって負担が少ないことも大きな特長です。「チャレンジタッチ」は丸つけ不要で、解答後は自動で採点・解説。わからない問題ができるようになるまで、自動設定でくりかえし取り組むこともできます。忙しい日々の中でも、お子さまが自立して学習に取り組めるようサポートされている点は大きな魅力といえるでしょう。また、保護者のかたのスマートフォンから学習状況を確認できるのも安心です。
家庭学習をスタートさせるなら「チャレンジタッチ」がおすすめ
小学生のうちに学習習慣をしっかりと身につけることは、その後の学力の土台を築くために非常に重要です。とはいえ、家庭で継続して学習を進めていくには、時間の確保だけでなく、お子さま自身のやる気や保護者のかたのサポート体制も必要になります。
「進研ゼミ小学講座」のタブレット教材「チャレンジタッチ」は、お子さまが楽しみながら学習を続けられる仕組みと、保護者のかたのご負担を減らす工夫がそろっているので、おすすめできる学習ツールです。学校の授業と連動した内容で予習・復習ができ、お子さまのつまずきやすいポイントにも対応。自宅にいながら、自分のペースで学びを深めることができます。
家庭学習をこれから始めたいかたや、今のやり方に少し不安を感じているかたは、一度「チャレンジタッチ」の体験教材や資料を取り寄せてみてはいかがでしょうか。お子さまに合った学びのスタイルを見つけるきっかけになるかもしれません。
- ここでご紹介している教材・サービスは2022年1月現在の情報です。教材ラインナップ・デザイン・名称・内容・お届け月などは変わることがあります。