- 子育て・生活
知的好奇心とは?
小学生の学びを伸ばすためのポイントを解説

「どうして空は青いの?」「この虫はどこから来たの?」といったお子さまの素朴な疑問は、学びの第一歩です。このような、知りたいという気持ちを生み出すのが「知的好奇心」であり、テストの点数では測れない、学びの意欲や興味をもつ力のことを指します。知的好奇心が高いお子さまは、みずから調べ、考え、行動する力が自然と育つでしょう。
この記事では、小学生のお子さまにとっての知的好奇心の意味や重要性、そしてご家庭でできる育て方のポイントを紹介します。また、お子さまの興味に寄り添いながら学びをサポートできる「進研ゼミ小学講座」のタブレット教材「チャレンジタッチ」についてもふれるので、参考にしてください。
<目次>
知的好奇心とは、意欲や興味をもつ力のこと
知的好奇心とは、「知りたい」「これは何だろう?」と思う意欲や興味をもつ力のことです。新しい知識や経験を探究する原動力であり、テストの点数や偏差値のような「認知能力」とは異なる「非認知能力」の1つに分類されます。
非認知能力は、研究者によって定義がやや異なりますが、国内では一般的に「意欲や興味をもつ力」「目標設定と実行に関する力」「思考力・対応力」「感情・自己理解」「対人関係・適応力」などの領域に整理されています。つまり、知的好奇心は学力の根幹にある「学びたい」という気持ちを支える力といえるでしょう。
なぜ小学生に知的好奇心は重要?
知的好奇心は、学力や思考力の土台となるだけでなく、将来にわたって必要となる能力の育成に欠かせません。ここでは、その理由を具体的に見ていきましょう。
<小学生に知的好奇心が重要な理由>
- 脳の成長の原動力となり、記憶力を高めるため
- 学力向上と学習への積極性につながるため
- 現代社会を生き抜く力を育むため
脳の成長の原動力となり、記憶力を高めるため
知的好奇心は、脳の成長を促し、記憶力を高める原動力です。
知的好奇心が高いとポジティブな感情も生まれやすくなり、その影響は脳の働きにも広がります。新しい情報を覚えたり整理したりする役割をもつ海馬と、感情を生み出す扁桃体が連携することで、ワクワクやおもしろいといった気持ちが記憶に影響するといわれています。こうした働きによって、学んだ内容がより記憶に定着しやすくなるのです。
例えば、お子さまが好きな電車の名前やキャラクターを次々と覚えるのは、物事に熱中しているためです。このような「熱中体験」が知的好奇心と自己主体性を生み、脳の成長を促す原動力になります。
学力向上と学習への積極性につながるため
知的好奇心や自己主体性が高いお子さまほど、勉強に前向きに取り組み、結果として学力の向上につながります。「興味を持ったことを学校の勉強に関係なく調べる」といった行動が見られるお子さまは、内側から学びへのモチベーションが生まれている状態といえるでしょう。
現代社会を生き抜く力を育むため
知的好奇心は、変化の激しい現代社会を生き抜くための力になります。
インターネットやデジタル技術の発達により、誰でも学べる環境が整った今こそ、「知りたい」「なぜ?」とみずから考える姿勢が求められます。AIが進化しても、目標を設定する力は人間ならではの能力といえ、知的好奇心は問いを立て、課題を発見する力の基盤となるのです。
小学校でも自分でテーマを設定し、仮説を立てて調べる「探究活動」が導入されています。知的好奇心は、こうした学びの出発点として、お子さまの主体的な成長を支えるでしょう。
ご家庭でできる、知的好奇心を育むための3つのポイント
知的好奇心を育むためには、保護者のかたが過度に干渉するのではなく、お子さまの意欲を尊重し、環境面でサポートすることが大切です。ここでは、ご家庭でできる3つの方法を紹介します。
<ご家庭で知的好奇心を育むポイント>
- 保護者のかたが「一緒に学ぶ」姿勢を見せる
- プロセスと努力を褒めて「挑戦する力」を育む声かけを心掛ける
- 日常会話で「なぜ?」の気づきを深める
1.保護者のかたが「一緒に学ぶ」姿勢を見せる
お子さまが意欲的に学ぶためには、保護者のかたが一緒に楽しんで学ぶ姿勢を見せることが効果的です。
例えば、一緒に読書をしたり、図鑑を眺めたりすると、学ぶことは楽しいという雰囲気をつくれます。こうした関わりは、お子さまの学習への集中力と意欲を高めるきっかけになるでしょう。
2.プロセスと努力を褒めて「挑戦する力」を育む声かけを心掛ける
結果だけでなく、努力や取り組みのプロセスを褒めることが、知的好奇心を育てるうえで効果的です。
「すごいね」よりも、「毎日コツコツ漢字を練習していたから、書けるようになったね」など、具体的に褒めることを心掛けましょう。また、問題を間違えたときは叱るのではなく「どこで迷ったのかな?」「どうしたらうまくいきそう?」といった問いかけで考えるきっかけを与えると、学びに変える姿勢を育てられます。
3.日常会話で「なぜ?」の気づきを深める
ご家庭での何気ない会話の中で「なぜ?」「どうして?」と気づく場面を増やすことが、知的好奇心を刺激します。
例えば、虫を見て興味を示したときに「どんなところが気になる?」と問いかけたり、一緒に図鑑を調べたりするのがおすすめです。普段の生活の中に、調べたり試したりできる環境をつくることで、知的好奇心を育てるきっかけになります。
知的好奇心を持続させる!家庭学習の習慣
お子さまがみずから学び続けるためには、学習を習慣化する仕組みづくりが欠かせません。具体的なポイントは以下のとおりです。
<家庭学習を習慣化するポイント>
- お子さまが自分で決める自発性
- 苦手を放置しないテスト直しと復習
- タブレット教材の活用
お子さまが自分で決める自発性
学習時間や学習量をお子さま自身に決めさせることは、自発性を育むうえで効果的です。「おやつのあとにやる」「お風呂の前にやる」など、お子さまが自分で生活の流れに合わせて学習時間を決めれば、学びが自然と日常の一部になります。
また、学習後にゲームをするなど、ごほうびを決めておくのもモチベーション維持につながります。
学習習慣について詳しくは、こちらのページをご覧ください
子どもの学習がはかどるコツは?楽しく効率的な小学生の勉強法を解説
家庭学習はどう進めたらいい?学校の授業+αで継続するコツを解説
苦手を放置しないテスト直しと復習
算数など積み上げが必要な教科では、つまずきを早めに解消することが重要です。
テスト直しを習慣化し、間違いを放置しないことが理解の定着につながるでしょう。その日のうちに解き直したあと、3日後・5日後・10日後と時間をあけて繰り返す、分散学習が効果的です。時間をおいて解き直すことで記憶がより正確に定着し、理解が深まると考えられています。
タブレット教材の活用
家庭学習を続けやすくするために、保護者のかたの負担を減らせる教材の活用もおすすめです。
「進研ゼミ小学講座」のタブレット教材「チャレンジタッチ」なら、自動採点機能やAIによる復習サポートで丸つけなどの手間を減らし、保護者のかたの負担を軽くして家庭学習をサポートできます。お子さまの興味や理解度に合わせてレッスン内容を提案するため、「知りたい!」という気持ちをそのまま学びにつなげられるでしょう。
タブレット学習について詳しくは、こちらのページをご覧ください
家庭学習でタブレットを活用するコツは?おすすめの勉強方法を解説
知的好奇心を育てて、学び続ける力を伸ばそう
お子さまの知的好奇心は、学力や思考力だけでなく、これからの社会を生き抜く力の源になります。「なぜ?」「どうして?」という小さな疑問を大切にし、保護者のかたが共に考える姿勢を見せることで、学びの楽しさを感じられるようになるでしょう。
「進研ゼミ小学講座」のタブレット教材「チャレンジタッチ」は、お子さまの興味に合わせたレッスンをAIが自動で提案し、理解度に応じた復習が可能です。自動採点や、間違えた原因を自動判定してつまずきの単元までさかのぼり復習させる機能も搭載されており、家庭学習管理の負担を軽減できます。さらに、英語やプログラミングなど新学習指導要領の内容も追加費用なしで学べるため、お子さまの「知りたい!」という気持ちを伸ばしながら、学び続ける力を育てられます。日々の学びを支え、知的好奇心を育てるパートナーとして、ぜひ活用してみてください。
- ここでご紹介している教材・サービスは2025年12月現在の情報です。教材ラインナップ・デザイン・名称・内容・お届け月などは変わることがあります。









