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小学生が算数を苦手になる理由とは?
家庭でできる克服法を解説

読解・記述 国語力を伸ばす 家庭学習法と声かけ

算数はこれまでに学んだ内容を土台に積み上げていく教科であり、どこかでつまずくと次の単元の理解にも影響を及ぼします。特に学年が上がるにつれて、内容が抽象的になり、苦手意識が強くなることも少なくありません。
この記事では、小学生が算数を苦手に感じる主な理由と、低学年・高学年別のつまずきやすい単元、さらにご家庭でできる対策を解説します。併せて、「進研ゼミ小学講座」を活用した家庭学習を習慣化するコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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なぜ小学生は算数につまずきやすいのか

小学生が算数につまずきやすい理由は、算数の特性が大きく関係しています。算数は前の単元をしっかり理解していないと、次の内容が理解しづらくなる「積み上げ型」の教科です。一度わからなくなってしまうと、さらに苦手意識が強まるという悪循環に陥ってしまうことも珍しくありません。

ここでは、小学生が算数に苦手意識をもつ主な理由を紹介します。

<小学生が算数に苦手意識をもつ主な理由>

  • 新しいルールで混乱してしまう
  • 新しい道具に抵抗がある
  • 文章読解力に課題がある

新しいルールで混乱してしまう

算数では、学年が上がるごとに繰り上がり・繰り下がり、小数、分数など新しいルールが次々に登場します。特に高学年になると「割合」や「比」など、目に見えない抽象的な概念を扱うようになるため、直感的に理解しにくく、混乱してしまうお子さまも少なくありません。

新しい道具に抵抗がある

コンパスや分度器といった道具が登場する単元では、その使い方自体に抵抗を感じるお子さまもいます。「どう使えばいいのかわからない」という気持ちが、学習意欲の低下につながることがあります。

事前に道具の使い方を練習したり、実際に手を動かしたりして慣れる機会をつくるサポートが有効です。

文章読解力に課題がある

算数の問題文を読む力が十分でない場合、そもそも何を問われているのかがわからず、つまずいてしまうことがあります。このような場合は、算数の理解を深める以前に、問題文を正しく読み取る力を育てることが先決です。

何を聞かれているかわからない場合は問題文を声に出して読むと、内容を正しく把握できるでしょう。文章の内容を絵や図に表し、情報の整理をするのもおすすめです。

【低学年編】1~3年生でつまずきやすい算数の単元と克服法

算数1~3年生 つまずきやすい算数の単元と克服法

ここでは、低学年の算数でつまずきやすい単元と、家庭でできる克服法を紹介します。

くり上がり・くり下がりは体感で理解につなげる

1年生や2年生の計算で最初につまずくのが、「くり上がり・くり下がり」です。10のまとまりを意識する考え方は、お子さまにとっては抽象的で難しく感じやすいといえます。

身近なおはじきやブロックなどを使って「10になる組み合わせ」を繰り返し練習しましょう。実際に手で並べることで、数のイメージをつかみやすくなります。

<1〜3年生で苦手になりやすい単元と対処法>

  • 九九は楽しく覚え、定着を促す
  • わり算・分数をイメージで理解につなげる
  • 長さ・かさ・重さを体感で学ぶ

九九は楽しく覚え、定着を促す

2年生で登場する九九は無理に覚えさせようとすると、やる気がなくなってしまうかもしれません。

九九は、リズムや歌にのせて覚えれば、遊びながら記憶に残りやすくなります。また、順番に言う「順番九九」だけでなく、逆から唱える「逆さま九九」や、ランダムに出題する「ばらばら九九」で応用力が育ちます。

わり算・分数をイメージで理解につなげる

3年生で学習するわり算や分数は、数字の操作に加えて「分ける」という感覚を育てる必要があります。例えば、アメやクッキーを実際に人数で分けてみると、「あまり」のあるわり算の理解にもつながります。分数では、ケーキやピザを例に「3人で分ける」など、日常の体験を通じてイメージしやすくすることが大切です。

また、料理の手伝いを通じて「小さじ1/2」「カップ1/3」などの表現にふれると、分数を身近に感じられるようになります。

長さ・かさ・重さを体感で学ぶ

cmとmm、kgとgなど単位の変換は、机上の勉強だけではイメージがつきにくいものです。特に「重さ」や「かさ(容量)」は目に見えないため、実物を使った学習が効果的です。

家庭では1円玉1枚=1gという事実を活用して、「100gって何枚分?」と考えたり、1Lの牛乳パックや1kgの砂糖を実際に持って重さを体感させたりすると、単位の感覚が自然と身についていきます。

【高学年編】4〜6年生で苦手になりやすい単元とその対処法

算数4〜6年生 苦手になりやすい単元と克服法

学習内容がより複雑で抽象的になる高学年で苦手になりやすい単元と、家庭でできる克服法を紹介します。

<4〜6年生で苦手になりやすい単元と対処法>

  • 小数・分数の計算と約分ミスを防ぐ
  • 割合や比は「生活の中」でのイメージづけが効果的
  • 速さの単位換算を身近な例でイメージにつなげる

小数・分数の計算と約分ミスを防ぐ

小数や分数の計算は、高学年の大きなハードルのひとつです。特に、小数点の位置や約分のし忘れといったミスが多発しやすく、正しく計算できても途中で間違えてしまうことがあります。

まずは、小数点の位置を正確に理解し、どのように移動させるかを意識した計算練習を繰り返すことが大切です。分数では計算のルールが複雑なため、手順を確認しながら丁寧に取り組む習慣をつけましょう。

割合や比は「生活の中」でのイメージづけが効果的

割合や比は抽象的で、つまずきやすい単元の代表格です。日常の場面と結びつけて、意味を「実感」として理解することが大切です。

割合はスーパーでの買い物で「3割引きっていくら?」と一緒に計算してみたり、スポーツが好きなお子さまなら「打率」「パス成功率」などのデータを題材にしたりすると、自然と興味を引き出すことができます。

また、めんつゆやジュースの「1:2」などの表記をもとに、実際に水で薄めてみると、比を目で見て納得しやすくなります。

速さの単位換算を身近な例でイメージにつなげる

6年生で習う「速さ」は、多くのお子さまがつまずきやすい単元のひとつです。公式を丸暗記するだけでは、なかなか本質的な理解にはつながりません。

日常生活と結びつけて、身近な例で「速さ=距離÷時間」の感覚をつかむことが大切です。例えば、「家から学校まで800m、歩いて10分かかるとしたら分速は?」といった問いかけをすると、実感をもって学習できます。

もし、お子さまに算数のつまずきを感じても、「進研ゼミ小学講座」のタブレット教材「チャレンジタッチ」なら、学年をまたいだ学習が可能です。振り返り学習で、わからない単元に戻って理解を深められます。教科書や授業では難しく感じる問題も、ゲーム感覚で楽しみながら学習できます。算数を楽しく理解するきっかけにしてください。

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家庭でできる算数サポートと言葉かけ

家庭でできる 算数サポートと言葉かけ

ここからは、家庭でできる算数サポートと、お子さまのやる気を引き出す声かけのコツをご紹介します。

<家庭でできる算数サポート>

  • わからないところは「一歩前」に戻る
  • 文章問題を図や声で補助する
  • 考える過程を大切に育てる
  • 「わからない」を共有する姿勢で関わる

わからないところは「一歩前」に戻る

「わからない」といわれたときこそ、算数克服のチャンスです。焦らず、つまずいている単元の一歩前に戻り、「できるところ」から再スタートし、自信を回復させましょう。

「この問題ができたんだから、きっと次もできるよ」と声をかけると、前向きな気持ちが芽生えます。

文章問題を図や声で補助する

文章問題を苦手とするお子さまの多くは、問題文の意味を正確に読み取れていないケースが多く見られます。まずは「声に出して読む」習慣をつけることが効果的です。

また、問題文の内容を絵や図で表すと、情報を整理しやすくなり、内容の理解が一気に深まります。「何を聞かれていて、どんな条件があるのか?」を目で見て確認できることが、正しい解法につながります。

考える過程を大切に育てる

算数に対する前向きな気持ちを育てるには、できたことやがんばっている姿勢をしっかり認めることが大切です。「よく考えたね」「昨日より早くできたね」といった声かけで、お子さまの中に達成感が生まれ、自信につながっていきます。

「わからない」を共有する姿勢で関わる

算数が難しいと感じるのは、お子さまだけではありません。保護者のかたが「一緒に考えるね」と寄り添う姿勢を見せると、お子さまにとって大きな安心感になります。無理に教え込もうとせず、学びを支える立場として関わることが大切です。

苦手な算数を克服できる「進研ゼミ小学講座」の活用法

算数はつまずきを放置すると、その先の単元にも影響が出やすくなります。苦手意識をもつ前に、早めの対策が必要です。

そんなとき、家庭学習をサポートしてくれるのが「進研ゼミ小学講座」のタブレット教材「チャレンジタッチ」です。その特長を紹介します。

<「進研ゼミ小学講座」の特長>

  • 学年をまたいだ復習で算数に自信がつく
  • 楽しく学べる工夫で「学び=楽しい」に変える
  • 赤ペン先生の個別サポートでやる気をチャージできる

学年をまたいだ復習で算数に自信がつく

「チャレンジタッチ」は、進研ゼミのタブレット型教材です。学年をまたいで、前の学年に戻って学習できるため、つまずいた単元にさかのぼって復習するのにぴったりです。

「どこでつまずいたのかわからない」と感じている保護者のかたにも安心の設計で、お子さま自身が主体的に「わからないところ」にアプローチできる仕組みが整っています。

楽しく学べる工夫で「学び=楽しい」に変える

「チャレンジタッチ」の最大の特長は、学ぶことは楽しいと感じられる仕掛けが豊富にあることです。九九をリズムにのせて覚える「九九ソング」や、ゲーム感覚で進められるクイズ形式の教材など、遊びながら理解を深めるコンテンツが多数用意されています。

「できた」「わかった」という成功体験を積み重ねることで、算数に対するポジティブな印象を育てていけます。

赤ペン先生の個別サポートでやる気をチャージできる

「進研ゼミ小学講座」の「チャレンジタッチ」では、赤ペン先生による添削指導を受けられます。ただの採点ではなく、お子さま一人ひとりの解答内容や理解度に合わせて丁寧に添削。励ましのコメントと合わせ、どう考えればよかったのかを具体的にフィードバックしてくれるため、苦手な単元も自信に変えていくことが可能です。学習へのモチベーションも自然とアップします。

  • 「赤ペン先生」「赤ペン」は(株)ベネッセコーポレーションの登録商標です。

算数の苦手は家庭でのサポートと「チャレンジタッチ」で克服!

適切なサポートがあれば、苦手意識のある算数も、少しずつ理解が深まり、「できる」経験で苦手を克服できます。特に算数は、わからないまま放置しないことが大切です。

家庭学習で「進研ゼミ小学講座」のタブレット教材「チャレンジタッチ」を活用すれば、楽しく、効果的に算数の理解を深められます。自分のペースで学び直しができるので、家庭での学習がスムーズになります。

「チャレンジタッチ」を使って、「算数がわかれば楽しい!」という成功体験を積み重ねていきましょう。

  • ここでご紹介している教材・サービスは2025年12月現在の情報です。教材ラインナップ・デザイン・名称・内容・お届け月などは変わることがあります。
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よくある質問

なぜ算数は一度つまずくと、ずっと苦手になりやすいのですか?
算数は「積み上げ型」の教科で、前に学んだ知識をもとに新しい内容を学習していきます。そのため、1つの単元でつまずくと、次の学習も理解しづらくなり、どんどん苦手意識が強くなりがちです。少しでも不安があるときは、前の学年や単元に戻って復習し、基礎をしっかり固めることが苦手克服の第一歩になるでしょう。
子どもが算数の問題で悩んでいるとき、すぐに答えを教えてもよいですか?
お子さまが算数の問題で悩んでいるときは、すぐに答えを教えるよりも、「どうやって考えたの?」と問いかけて、お子さま自身の思考を整理させるのがおすすめです。算数は考える過程を認め、たとえ間違えていても、その考えを認めてあげることで、思考力や自信が育ちます。
算数の文章問題が苦手なようです。家庭でできることはありますか?
文章問題が苦手な場合、「読む力」と「イメージする力」の両方を育てることがポイントです。まずは問題文を声に出して読むと、内容を正しく把握するきっかけになります。さらに、文章の内容を絵や図に表す練習をすると、情報の整理がしやすくなります。

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