作家 東 直子さん
作家

東 直子 さん

神戸女学院大学 家政学部 卒業
受講歴:「進研ゼミ」中学講座・高校講座

「進研ゼミ」の思い出は?

中学に入る前にマンガ付きのダイレクトメールが届いて、「部活をやっても勉強できる」というのが決め手でした。塾に行って集団で学ぶよりも、個人で活動する方が好きだったので、通信教育の方が自分に向いていると思って親にお願いして始めました。そのあと中学の途中で転校したんですが、「進研ゼミ」は学校の登録をするとその学校で使っている教科書に合わせて教材を届けてくれるので、進度が違うことで抜けてしまう単元を補ってくれて助かった記憶があります。
あとは、赤ペン先生とのやり取りが楽しかったのも思い出に残っています。添削のついでにちょっとした豆知識を書いてくれたり、励ましの一言をイラストの吹き出しに書いてくれたりしてうれしかったです。

「進研ゼミ」はどのように活用していましたか?

「ここは重要だよ」と、カラーでわかりやすく書いてくれていたので、予習として使うことが多かったです。次の授業のポイントやどんなことを授業で学ぶのかをざっと理解した上で授業に臨むと、すごく授業がわかりやすくて助かっていました。でも、本来の性格は飽きやすかったり忘れっぽい方なので、毎日1枚でも開いて溜めないようにして、教材に遠慮なく書き込みながら楽しく勉強するようにしていました。

「進研ゼミ」の経験が今の仕事や人生に活かされていますか?

赤ペン先生とのやり取りで、誰かが文字で書いてくれたものが届いたり、手書きの温かみみたいな体温を感じられるもので、向こう側に人がいるんだ、生きている人がいるんだ、ということを肌で感じられたことです。その経験が、今私が書く小説や短歌を読者が感じてくださっているという、文字のやり取りだけど人間のやり取りでもあるという、根本的な部分が体の底に染み込んだような気がしています。

作家 東 直子さん
進路選択で大事なことは?

自分の中にいろんな好きを見つけておくことです。そのいろいろな好きの種として、勉強しておこうと思って身につけたものは絶対に自分を裏切らないと思うので、何でも興味をもったものは前向きに取り組むといいと思います。逆に、苦手でこれ辛いな、嫌だな、と思うことでも、うれしい、楽しいと同じように自分の栄養になるので、くじけずにがんばっていればその先にいいことがあると思います。

最後に、学生のみなさんにメッセージをお願いします。

受験のために勉強するというよりも、自分の好きなことや興味を広げていくために勉強があると思います。例えば私の場合、小さい時から国語は好きでしたし、受験に直接必要のないような作家の年表やエピソードなどを熱心に読んでいたことが、今になって役立っています。だから、自分の好きをたくさん見つけるために勉強してみてください。たくさん好きがあって、その好きが必ずしも職業に結びつくとは限らないですが、でも何か1つの好きが、地面について芽が出たら、そこからまた新しい好きが花開いていくということもあると思います。好きの可能性や視野を広げる自分のための勉強をするのだと考えるといいと思います。自分が身につけた勉強や知識は、絶対に自分を助けてくれると思うので、時々深呼吸をしながらがんばってください。

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